『自分のスキル(特技)を他人(ヒト)のために活用することができたら…。』そう思ったことはありませんか?CtoC(個人間スキル売買)サイトとは、ココナラに代表される(ココナラ類似の)個人が自分の得意を売り買いすることができるサイトの事です。サイトに登録して自分の特技をサービスとして出品すれば準備完了。何を出品するかは自由です。基本的に反社会的なサービス内容でなければ何でも構いません。自分の得意な事、例えば
- イラストが得意な人はイラスト作成サービスを1枚2,000円で出品する
- 人生相談が得意な人は1週間人生相談に乗るというサービスを5,000円で出品する
- 資料作成が得意な人は資料作成を3,000円で請け負う
などのサービスを出品するのも自由です。
なぜ今CtoC型スキル売買サイトが注目されているのか?
インターネットが進化し、以前は手続きなどが大変だった仕事の外注も、今では外注サービスへの登録一つで簡単に行えるようになりました。
それは、システムやサービスの自社開発をせずに外注開発のみを請け負う会社など、新しいビジネスフィールドの開拓にもつながりました。ただ、そのスタイルとして主に登録された仕事依頼をコンペなどで請負登録者が競いあうという形式になります。
コンペは『期待するレベルの成果物をできるだけ抑えたコストで』という依頼を生み出しやすい形式です。そのため、
- 依頼者が取引条件上で有利
- 依頼者の大半が企業
- 依頼者が企業のため求められるスキルも全体的に似通ってくる
という傾向があらわれやすくなりました。
その結果、個人レベルでの依頼や受注が難しい、という状況が生まれてしまいました。
そこで最近注目を浴びているのが、スキル売買サイトです。
CtoC型スキル売買サイトとクラウドソーシングとの違い
CtoC型スキル売買サイトは、これまでのクラウドソーシングのような外注サービスと一体何が違うのでしょうか。
それは、
自分が売りたいスキル・技術・知識を登録し、それに対する報酬を設定することができるという点です。
つまりは、既存の外注サービスではスポットの当たらなかった個人の得意分野を仕事にできるようになったのです。
例えば、
- プラモデルを塗装付きで組み立てます
- ダイエットのための献立を考えます
- エクセルでグラフを作ります
など、外注サービスでは求められなかったニッチなスキルや知識をアピールできるようになり、その反対に外注サービスでは反響の得にくかった依頼を、スキル売買サイトで見つけられるようになったのです。
規模の大きい売買が発生しづらい面もありますが、これまでは自分の為でしかなかったスキルや知識を人へ提供できるようになるこのサービス市場は、着実に広がりつつあります。
この記事を読んで、「もしかしたら自分のこんな得意も役立てられるかも?」と興味が惹かれた方のために、以下にココナラに類似の代表的なスキル売買サイトと、筆者が実際に出品して見た感想をご紹介いたします!
少しでも参考になれば幸いです!
CtoC型スキル売買サイト7選!比較とおすすめ
ココナラ
手数料 25%(販売金額が高額になるにつれ減額)
会員数 70万人
アプリの有無 有り、定期的に更新
ココナラは、2018年6月でサービス開始6周年を迎える、自分のスキルや得意を売るタイプのサイトの先駆けにもなったサービスです。
現在ではスキル売買サイトとして、利用者数70万人、取り扱う出品数は20万件という同サービスの最大手へと成長しています。
開始当初はサービス規模も小さく、またネームバリューも決して高いものではありませんでした。
しかし、外注サービスサイトでは手の届きづらかったニッチな層が注目し始めてから着実に利用数を伸ばしました。
出品されているスキル・知識も多岐にわたり、かつユニークなものが並びます。
例えば、
- 作曲・作詞・イラスト・ポストカード・ウェルカムボードなどの芸術性のある製作
- 子育て・住まい・旅行・アフェリエイトなど幅広い相談
- SEO・翻訳・HP構築・ナレーションなどビジネスに関するもの
などです。
もちろん出品できるものに規制はありますが、ビジネスに関するものから日常生活の中で頼みたいものまで、広く取り扱ってくれるのがココナラです。
どんなサービスを登録すれば分からないときは、どのサイトを利用するにしても、まずはココナラで出品されているサービスを調べてみるといいでしょう。
ココナラの魅力は、取り扱い規模だけではありません。
出品者にとって1番の魅力、それは出品内容設定の自由度です。
サービス内容、それに対する価格に加え、オプションを設定できるのですが、その内容はフリーワードで登録が可能です。
それによって、作業量に比例する価格を決めることができるのです。
たとえば、
- プラモデルの組み立てを標準に、塗装をオプションで。
- HP作成は、5ページまでを標準に、それ以上のページやSEOをそれぞれオプションで。
- 旅行のしおり作成を標準に、隠れた名店の紹介をオプションで。
などのように、自分の得意をとてもユニークに売ることができる、それがココナラの特長です。
ランサーズ
手数料 20%(販売金額が高額になるにつれ減額)
会員数 100万人
アプリの有無 有り、定期的に更新
さまざまな形式でのスキル売買サイトとしては会員数・依頼数ともに最大のサービス、それがランサーズです。
登録者はサービス上でアピールできる自分のスキルや経歴を登録し、同じく登録されている膨大な量の仕事の中から希望にあったものを探し、選択します。
仕事の形式は、主に下記の三つに分かれています。
- タスク特定の登録者に一任せず、指定した数に届くまで何度でも納品を受け付ける形式です。記事の募集など、とにかく数が必要な仕事によく利用されています。
- コンペ依頼者の希望に沿った成果物を募集し、期限までに提出された中から依頼者が選択する形式です。ロゴ・イラスト・ランディングページ作成など工程の少ない仕事によく利用されています。
- プロジェクト依頼者の希望に沿った見積もり・企画を募集し、期限までに提出された中から依頼者が選ぶ形式です。HP作成やアプリ開発など、工程の多い仕事によく利用されています。
上記以外にも、仕事の依頼者は登録者のステータスを確認し、募集をかけずに仕事を直接依頼することも可能です。
ランサーズの最も大きな特徴は、取り扱われている仕事の多くがプロ向きである、という点です。
仕事の依頼主の大半は企業で、中には誰もが聞いたことのある名前の企業が仕事を依頼している場合もあります。
20万円以上の高額報酬や、納期期限や依頼に対する詳細な取り決めなどが設定されていることが多く見られます。
そのため、ある程度以上のスキルレベルが要求される場面も多く見受けられ、初心者などにはハードルが高くなっています。
とくに独立してフリーランスで行動している登録者や、たとえ趣味であっても高い技術をもっいてる登録者などにとって、ランサーズは1つの立派な依頼受け付け口として成り立つでしょう。
timeticket
手数料 30%
会員数 11万人
アプリの有無 有り、定期的に更新
これまでの3サイトとはさらにまた違った形でスキルを売買できるのが、timeticket(タイムチケット)です。
timeticketの登録者が売買する対象にするのは、『時間』です。
登録者は、30分単位の時間、その時間に費やす目的、そして時間単位の価格などを設定するだけでサービスを開始することができます。
timeticketでスキルを売るうえでもっとも大きい特徴は、『自分のスキマ時間をお金にできる』点です。
たとえば次の日曜で夕方までの予定が入っていない場合、その時間を指定してtimeticketを発行する、ということができるのです。
時間に費やす目的も、ジャンルが決められているだけで大きな規制はありません。そのため、
- 定めた時間のあいだ、プログラミングを教える
- 定めた時間のあいだ、買い物につきあってアドバイスする
- 定めた時間のあいだ、たまっている愚痴を聞く
など、とてもユニークなサービスを提供することができます。
timeticketを実際に始める前に、まずは今発行されているtimeticketを参考に見ることで、「自分ならこんなことができる」と気づくことができるかもしれません。
SKIMA
手数料 10~20%
会員数 2.5万人以上
アプリの有無 無し
SKIMAもまたココナラと同じくスキル売買サイトですが、スキルを総合的に扱い始めたのはまだ最近のことで、もともとはイラスト・デザインを専門に扱っていたサイトです。
そのため、現在でもイラスト専門サイトのイメージが強く、出品されているサービスの大半がイラスト部門で、それ以外のサービス出品数をすべて合計してもイラスト部門を追い越せないほどの差があるのが特徴です。
もしスキル売買サイトでイラスト関係を出品するのであれば、SKIMAにも当時に登録することをお勧めします。
また、イラスト部門以外のサービス出品数については、逆に言えばそれだけ出品したサービスへの注目度が上がるとも言えます。
どちらにせよ、スキル売買サイトは年々その注目度が増しています。
SKIMAのように運営管理がしっかりしているサイトへの登録は、しておいて間違いがないと言えるでしょう。
Askbe(アスクビー)
手数料 25%(受講者の支払うレッスン料金)
例)1,000円-250円(受講者の支払うレッスン料金)=750円(講師の収益)
会員数 調査中
アプリの有無 近日リリース予定
Askbe(アスクビー)は、自分自身のコツを売買する講師向けのサイトです。
スキルクラウド
手数料 25%(出品者が支払う金額)
例)1,000円-250円(受講者の支払うレッスン料金)=750円(講師の収益)
会員数 調査中
アプリの有無 なし
スキルクラウドは、スキルを探し時間を売る、新しいスキルシェア専門のサイトです。
WoW!me(ワオミー)
手数料 0円(いずれ設定される見込み)
会員数 1万人以上
アプリの有無 無し
WoW!me(ワオミー)は、クラウドソーシング大手のクラウドワークス社が運営するスキル売買サイトです。
クラウドワークスは、ランサーズと並ぶアウトソーシングの国内最大手ですが、そのランサーズと同じくクラウドワークスでも『登録者主体』で始められたのが、このWoW!me(ワオミー)です。
基本的なシステムやサービスの登録内容などはココナラと似通っているので、両方に登録している人も見受けられますが、サービス開始からまだ日が浅いことからココナラなどと比べると会員数はまだまだ発展途上という段階です。
そのため、依頼の受注数も決して多くないというのが現状です。
ですが、運営元がクラウドワークス社であることから、WoW!meは着実に規模を大きくしていくだろうことが予想されます。
その施策の1つとして、スキル売買サイトの運営元にとってもっとも大きな収入源であるはずの、購入された際の手数料を2018/6月現在で無料にしています。
WoW!meは発展途上ですが、発展途上ゆえに今のうちに登録し、少しでも多くの実績を積んでおくと、後々で有利に働く可能性があります。先駆けて登録しておいても良いでしょう。
2018年10月12日追記
ご紹介したWoW!me(ワオミー)ですが、残念なことに、2018年12月17日をもってサービスが終了してしまうようです。
そのため、WoW!meでは2018年9月19日より新規会員登録ができなくなり、2018年10月3日にはサービスの新規出品もできなくなっています。
公式サイト:
【重要】2018年12月17日をもって、WoW!me(ワオミー)のサービス提供を終了いたします。
スキル売買サイトとして活況に一役買ってきたWoW!meでしたが、利用者の増加には繋がらず惜しくもサービス終了となります。
WoW!me会員は、やはりココナラなどに流れていくのでしょうか。
以上のように、ここではメディアでの露出も多い、有名なスキル売買サイトをご紹介させていただきました。
先述のとおり『スキルを売買する』いう、個人のスキル・特技にスポットを当てた市場は年々膨らみつつあります。
新しいカタチでの運営サイトも、これから増えていくと予想されます。
興味はあるけれど不安もある、そんな人は、まずはスキル売買サイトを見てみてはいかがでしょうか。
おすすめはココナラ!実際に出品してみた結果
筆者のおすすめはココナラです!ここからは、筆者が実際にココナラで自分のスキル・特技を出品してみた感想をご紹介したいと思います。
筆者はアマチュアながらも小説の執筆・バンド活動、仕事では記事作成を経験しているため、ココナラでは作詞とWEB記事の作成を3週間にわたって出品してみました。
内容がニッチなものと需要がある程度高いものとで、バランスはとれていると思います。
今回の体験ではココナラのアプリを使用しています。
出品者登録
出品者登録については、入力でとくに苦労することもありませんでした。これまでの活動歴を記載するようなものも無いので、すんなりと登録できます。
その中で、出品者の身元を示すことで信頼性が高まる『本人証明確認』がありました。
ただこれについても、運転免許証を写真で取って送るだけ。3日後には、申請通過の連絡が来ました。
電話番号、そして売上振込先の銀行登録も完了。電話番号は通話サービスをするときだけに必要なものですが、ついでなのでやってみました。すんなりと登録が完了しました。
出品者登録はとても簡単でした。
実際の出品
出品は本人証明確認がなくてもできました。しかし、あった方が実際に依頼される確率がかなり上がる、ということだったので、サービスを下書き状態で保管し、証明確認後に出品しました。
サービスの登録として必要だったのは、見出しやサービス本文、画像、オプションなどの入力。
それぞれ文字数制限があり、少し苦労しましたが、どこまで詳細に書くかが問題なだけだったので、すんなりと登録完了。
ちなみに、オプションには作詞は期間の短縮、WEB記事作成は文字数を追加しました。
出品も、何を出品するのかを明確にしていれば簡単でした。
購入されるまで
結果でいうと、初めて購入されたのは登録した当日でした。WEB記事作成が早速ヒットしました。2件目はその翌日に。
出品検索には新規登録順があるのですが、おそらくそのためだと思います。実際、出品してから日が経つにつれ、反響が入らなくなっていきました。
しかし、これは当然と思います。出品サービスの購入数やレビューも簡単に確認できるのですが、出品したサービスには実績がないわけです。
購入する側からすれば実績ある似たサービスを選ぶのが普通でしょう。
結果として、3週間の結果は、WEB記事は3件、作詞は1件でした。
大きく目立つサービスではないため、この結果は妥当でしょう。
ただ、これによって実績が積み重ねられるとココナラ内でも注目度が変動し、注文数が増えていくわけです。
それに、自分のファンになってくれたり出品サービスを沖に入れてくれたりする人がいると、プッシュ通知で知らせてくれます。これが、とてもうれしく感じました。
実際の取引について
実際の取引については、サービスによって変わるので詳しくは語りません。
まず相手へ記事や作詞の内容の方針を確認するメールを送り、ヒアリングを重ねたうえで作業に入りました。
そして、完成すれば相手へ送り、簡単な修正を行なったうえで納品。
WEB記事の納品はこれまでにもありましたが、作詞したものの納品は人生で初めて。
自分の書いた歌詞を、買ってくれた人がいる。そう考えると、達成感はひとしおでした。
売上の受け取りについて
ココナラへ、アプリで売り上げの振り込みを依頼。
振り込み日はあらかじめ決められていますが、振り込み日に下ろしたお金は、とても大事なものになりました。
今回は3週間という短い期間でしたが、全体の感想では、登録も出品も振り込み依頼もとてもカンタン!これまでとは違った充実感が味わえる!という点が魅力でした。
とくに面倒な操作が必要なく、登録するだけで自分のスキルを売ることのできる環境を得られると言うことは、思っていた以上に楽しいものでした。
アプリについても操作感も良く、リアルタイムで通知してくれるのでとても便利に感じました。
個人的には、今回のご紹介とは別にこれからも継続していきたいと思っています。
まとめ
これまでスキル売買サイトについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
「自分の持っているスキルや得意を、仕事にできてしかも報酬がもらえるのか」
と興味を持った人がいてくれたら幸いです。
自分がどんなスキル・得意を持っているか興味がわいた人もいるかもしれません。
また、個人がスキルを得る場そのものも増えています。なにかを始めるためにそういったものへ興味が湧いた人もいるかもしれません。
この記事が、そんなきっかけになってくれたら幸いです。
- 副収入を得たい
- 自分のスキル・特技をもっと活かしたい
- スキル売買サイトをきっかけに、独立したい
理由は人によって様々です。
自分の時間をより楽しいものに。
自分の世界をより広げるために。
そんな時間を、ぜひ作って下さい。