皆さんは、htmlのheader内に記述するmetaタグのkeywordsを、毎ページに設定しているでしょうか?
昨今ではmeta keywordsは、SEO的にはすっかり無意味なものとして共通認識になりつつあるような気がします。
元はと言えば、一昔前SEO界隈でmeta keywordsを乱用した悪質な業者が多かったために、Googleがmeta keywordsを評価することをやめてしまったことに起因します。
しかし、だからと言って、現在もkeywordsが引き続き評価対象ではないのかどうかは不明ですし、今後もmeta keywordsを評価しないかどうかも不明です。
そこで、私の独自の観点から、SEO的にmetaタグのkeywordsを設定すべき3つの理由を挙げてみました。
実際に効果が無いかは誰も確認できていない
今やmeta keywordsにはSEO効果が無いと一般に言われていますが、一体誰がそれを検証したでしょうか。SEOに関する研究は数あれど、そのようなピンポイントな研究は私は知りません。(もしくは知っている方がいらっしゃったら教えてもらいたいと思います。)
meta keywordsに、SEO効果がないのかは検証の後に評価すべきで、誰もそれをしていない以上は、現時点でSEO効果がないと結論を出すにはまだ早いと思われます。
検索エンジンはGoogleだけではない
もっとも有名な検索エンジンと言えばGoogle検索ですが、他にもYahoo検索エンジンや、Bing検索エンジンもあります。Yahoo検索エンジンはGoogleの技術を使い実現しますが、そのアルゴリズムの全てが同一かと言うとそうではありません。
影響度合いは少ないものの、一部Yahoo独自の検索アルゴリズムを導入しており、それがために同じ検索キーワードをGoogleとYahooで検索した場合に検索順位の結果が、例えばGoogleでは3位、Yahooでは5位などと違ってたりするのです。(Microsoftの検索エンジン「Bing」では、アルゴリズムが前述の2社とは根本的に違うため、順位が大きく異なることがあります。)
これは、ページ評価のアルゴリズムが各検索エンジンで異なるためです。
ここから言えることは、meta keywordsについてGoogleではSEO評価対象にならなかったとしても、Yahoo検索やBing検索ではmeta keywordsがSEO評価対象になっている可能性は否定できないということです。
従って、Google検索エンジンをはじめとして世に存在する全ての検索エンジンに(念のために)対応する意味でも、meta keywordsを設定しておくことが推奨されるのです。
ページのSEO対策キーワードを、他のページ編集者と共有することができる。
meta keywordsを設定しておくメリットは他にもあります。
それは、ページ内部のコードを編集する際に、他のページ編集者とmeta keywordsに設定しているSEOキーワードを共有することができるという点です。
サイトの設計書(ディレクトリ構造書)などがあれば、各ページ毎にサイト設計者が設定した2語〜5語などのSEOキーワードを確認することができますが、サイト設計書などが無い場合には、ページ内部のmeta keywordsに設定されたSEOキーワードを確認することで、他の編集者とページの狙うべきキーワードを共有することができます。
これは、実務的には実際かなりあり得る場面だろうと思います。
まとめ
今や多くのサイト制作者の間でmeta keywordsを設定することは、SEO的に無意味という認識が大勢を占めているように思われますが、上記の通り、全くの無意味かと言うと、そうでも無いと考えられます。
しかしながら、meta keywordsはSEO的に効果があると主張している訳でも無いのでご留意を。
要は、SEO効果があるのか無いのか判然としない状況なら、仮にSEO効果があった場合に備えて、念のためにmeta keywordsを設定しておきましょう、という話です。
もう1つは、なんとなく設定している、とか、反対になんとなく設定しない、とかではなく、ちゃんと理由や根拠があってそうしていると言えた方が、説明が捗るということもあります。
SEOはその効果を説明するのが困難な場合が多いですが、それ以外の部分ではなるべく根拠を持って、種々の施策を行うことを心掛けたいものです。